温度管理で安全に介護できる環境づくり

安全な環境づくりは、介護施設で働くスタッフにとっても重要なテーマです。
入居者にとって害となる要因を極力減らすことが、介護を安全に行ううえでは重要になってきます。
高齢者などが入居する施設の場合、環境づくりのポイントは施設内の気温差をできるだけ少なくすることです。
生活で感じる気温差は、高齢者にとって有害な要因になりかねません。
高齢者は体温調節がしにくい傾向があり、ヒートショックなどの大きなトラブルを招くリスクが高いと言われています。

こういったリスクを温度管理で取り除くことも、安全な環境づくりのアプローチです。
温度管理をするうえでまず行っておきたいのが、その場所の温度が正確にわかる温度計やセンサーなどを設置することです。
体感温度には個人差があるため、温度計やセンサーを見ないと正確な温度を把握するのは難しいでしょう。
入居者の居室だけでなく、廊下や食堂、ロビーなどの各室の温度がしっかりと把握できるような工夫をすることが、温度管理をするときのファーストステップです。

温度が一通り把握できるようになったら、こまめに数値をチェックして調節をおこないます。
人間にとっての適温は、冬が20℃から22℃、夏が24℃から28℃前後と言われています。
介護を実施する全ての環境をこのような適温にすることが、安全な環境づくりでは課題の一つとなるでしょう。
その日の気温に合わせて室温を調節する工夫も、身体的なストレスを減らすのに役立ちます。
温度管理を適切に行いたいのなら、丁寧な温度・湿度管理で高齢者を守ろうというサイトにも目を通しておきましょう。