介護施設での夏場の温度管理

介護施設で特に気をつけなければならないことは、夏場の施設内での温度管理です。
室内で高齢者が快適に暮らすためには冷房の調節は欠かすことができません。
また、高齢者になると体温機能の調節が難しくなるため、室内の温度管理は介護職にとって大切な仕事なのです。
介護施設では、高齢者の体調管理を第一に考えて、温度管理を徹底する必要があります。

夏場は、冷房が弱すぎると熱中症になるリスクが高まり、逆に、冷房が強すぎると今度は風を引いたり、体調を崩してしまうことにつながります。
そこで、夏場の冷房は温度を24度から28度に設定することが好ましいと言われています。
さらに、高齢者が暑い夏を快適に過ごすためには、冷房管理のみならず、湿度の管理にも気をつけたいところです。
ある程度湿度があると肌の乾燥を防ぎ、痰が絡みやすくなることを予防します。
そのため、夏場の湿度は50%前後の少し高めに設定することが、高齢者の快適な生活につながるのです。

このように、急な温度変化や暑さに弱い高齢者が生活する老人施設だからこそ、温度管理はきめ細やかに行うことが求められます。
同じ室内であっても、冷房の効きやすいところと効きにくい場所があり、室内でも寒暖差が出てしまいます。
そのため、お年寄りの体調を常に気にかけながら、仕事をすることが大切です。
また、適度に水分補給をするように心がけることも、夏場の介護施設においては、職員の重要な役目でもあります。